『イワン、はじめてのたび (DAYAN’S COLLECTION BOOKS) 』
池田 あきこ (著)
小さな絵本のシリーズ「DAYAN’S COLLECTION BOOKS」の二冊目の本。ダヤンの友達わにのイワンの誕生日と旅の物語です。
エバーストーンの森に住む、わにのイワンは木こりをしています。木こりは森を助ける大事な仕事。顔は少し怖いけれど、イワンは周囲のひとたちにとても好かれています。ダヤンがわちふぃーるどに来たときに、ひそかに世話をしてくれたのも、この親切なイワンでした。
遊びにきたダヤンに誕生日のことを聞かれて、イワンは秘密の話をしてくれました。
実はイワンは、ダヤンと同じアルス(地球)生まれだったんです。そして……なんと、赤ちゃんの時に、郵便(エアメール)で送られてきたのです(笑)。はじめての旅が、月を抜けての、わちふぃーるどへの移住って……イワンらしいかも。
その時に起こったハプニングの恩返しとして、イワンは木こりをしているそうなんです。
誕生日を聞くダヤンに、イワンは答えます。「4月1日」と。
その年は、なんだか春が遅いようでした。とっくに咲くはずの花たちが、どれもひらこうとしないのです。
そして3月の終わりの晩……月明かりに誘われたイワンが見たものは……☆
とっても美しい、ステキなお話です。