『お金と個人情報を守れ! ネット護身術入門 (朝日新書)』
守屋英一 (著)
ネットの犯罪から財産や生命を守る方法について、セキュリティの専門家が具体的に教えてくれる本です。
フェイスブック、ツイッター、LINEなどのSNSは、生活をとても便利で楽しくしてくれるものですが、その一方で、ネットいじめや殺人事件を引き起こすこともあります。
またネット通販でも便利に利用できるネットバンキングで、財産をだまし取られることもあります。
これらのネット犯罪から、お金と個人情報を守る方法について知ることは、これからを生きる私たちにとって、本当に大切だと思います。この本では、セキュリティ専門家の守屋さんが、次の七章構成で、ネット護身術を具体的に教えてくれます。
第一章 SNS5000万人時代、倒産や殺人事件も発生
第二章 業務情報やプライバシーが丸裸
第三章 サイバー犯罪による被害は1000億円に!
第四章 ネット護身術その1 被害にあったらどうすればいいのか
第五章 ネット護身術その2 どうすれば予防できるのか
第六章 ネット護身術その3 お金とパスワードの正しい守り方
第七章 自己防衛のために、何を見ればいいのか
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とくに第四章~六章の具体的な護身術がとても参考になると思います。
すごく怖いと思ったのは、著者の守屋さん自身も健康保険証を悪用された経験があるという話と、担当編集の方もクレジットカードの不正使用被害にあった経験があるという二つの話で、セキュリティ意識がかなり高くても、被害にあう可能性があることを実感させられました。
この本を読んで護身術を身につけたとしても、ネット世界が安全になるということは、おそらくないのだと思います(汗)。それでも危険性を低減させること、被害を最小限に抑えることは可能なのではないでしょうか(被害にあった時、少なくとも自分が一般的な努力を行ってきたことを示すことも出来ますし……)。
今後も用心しつつ、ネットの便利さを享受するようにしたいと思いました。