『マンガ・うんちくプラモデル』
岡本 一広 (著), 中村 公彦 (監修)
プラモデルなど模型の雑学・トリビアを満載した漫画です☆
プラモデルの歴史、メーカー、ジャンル(戦車、飛行機、ガンプラなど)から工具や塗装まで、ありとあらゆるプラモデル事情に関する薀蓄がぎっしり詰まっています。漫画の画力は高いとは言えませんが(汗)、物語の中で語られるのは、プラモデル好きはもちろんのこと、工作好きにはたまらない話題ばかり☆
なかでも、どこからともなく現れて、薀蓄を語り倒して去ってゆく男・雲竹雄三とその妻の造詣の深さには、とにかく呆れてしまいます(笑)。模型店でモデラーがキットを買おうかやめようか迷う姿を「買うたやめた音頭」というのは知りませんでしたが……言い得て妙ですね(笑)。
最近、自己啓発書や学習参考書に「漫画でわかる」系のものが多数発売されていますが、ついにプラモデルにまで進出してきたんですね☆ 漫画も大好きなので、すごく嬉しいです。しかも内容もすごく濃くて、「機動戦士ガンダム」「超時空要塞マクロス」などのキャラクターモデルから、「1/35パンサー戦車」「ウォーターラインシリーズ」などのスケールモデルまで、さまざまな薀蓄を語りつくしてくれるので、プラモデル好きなら、「そうそう! そんなことがあったなあ」と昔を思い出して懐かしくなりますし、プラモデル初心者には、工具や塗り方の話、さらにはオリジナル・ロボの作り方紹介などが、すごく参考になります。とにかく読んで損はない一冊です☆
最後に、作中の雲竹雄三のセリフ、とても共感したので、文章の締めくくりとして紹介させていただきます。
「プラモデルは「創意工夫の趣味」! 完成までの段取りをイメージすることで未来を予測する力と、物事を立体的に把握する力を育て、手先を器用にし根気強くなり手間やコストを計算する能力も磨ける、「教材」として他に類を見ない優れた趣味といえる!」
……もちろんペーパークラフトも同じです!!
(さらに言わせてもらえれば、ペーパークラフトの方が、溶剤や塗料などで健康を害する危険性も少ないです(笑)。そして、プラモデルの方が完成度は確かにずーっと高いですが、ペーパークラフトは、完成度にこだわらず気楽に楽しめます☆
……でも本当のところは……やっぱりプラモデル作りも大好きです、下手ですが。)