『空の名前』
高橋 健司(著)
雲や雨、虹など「空」の言葉について、美しい写真とともに解説してくれる素晴らしい図鑑です☆
この本は、「空や天候、季節の移ろいに関する日本語を、それをイメージした写真と共に紹介する歳時記風天気図鑑」だそうで、気象用語の紹介を目的としたものではないそうですが、序章には「気象学による雲の分類法」などもあり、お天気に関する手軽な図鑑としても十分使えます。
内容は、さまざまな雲の形を集めた「雲の章」、雨や露、霧に関する「水の章」、雪や氷の「氷の章」、朝焼けや虹・蜃気楼の「光の章」、風や嵐の「風の章」、そして二十四節気などを紹介する「季節の章」の全6章から構成されています。
豊かな四季に恵まれた日本の「空の名前」は、素敵な響きをもつものが多いことがよく分かります。
空の名前に関する文章も充実していますが、とにかく空の写真が美しい☆ ぱらぱらページをめくっていると、青空に浮かぶ雲の形に心が癒され、雪の写真をみると、冷たくて湿った冬の空気を思い出します。空を眺めることが好きな私には、本当に夢のような本です。
値段はちょっと高いのですが(汗)、写真が充実していますので、作画の資料としても使えますし、空に関する用語辞典として、文章を書く時にも、とても便利に使えます。
なにより美しい写真をぱらぱら眺めるだけで、心が癒され、さまざまな想像力がかきたてられるだけでなく、空に浮かぶ雲を見て「これはどんな名前の雲なんだろう?」と思った時にも、すぐに調べられるので、一家に一冊あってもいいと思うほど、おすすめの本です☆