『和書:雪の結晶 とびだすポップアップ絵本』
ジェニファー・プレストン・シュシュコフ (著)
『洋書:Snowflakes(英語)』
Jennifer Preston Chushcoff (著), Yevgeniya Yeretskaya (イラスト)
雪の結晶をモチーフにした、とても繊細で美しいしかけ絵本です☆
「雪の結晶の複雑なかたち。その美しさのすべてを、この本にまるごと閉じ込めました」という裏表紙の文章にも、素直にうなずくことが出来ます(笑)。ところで表紙タイトルやこの裏表紙の文章は、浮き上がって見えるように印刷されていて、その技術力にも感心してしまいました。
この絵本は、さまざまな形で飛び出してくる雪の結晶の美しさに感動できるだけでなく、ひとひらの雪が生まれるまでのお話や、雪の写真をはじめて撮影した「雪の写真家」ウィルソン・A・ベントレーの物語も掲載されているので、雪の結晶に関する図鑑的知識を得ることも出来ます。
誰もが感動できる可憐なきらめきのある絵本で、プレゼントにも最適だと思います。全体にラメが多用されているので、読み終わった後には、手のひらやテーブルの上に、小さなきらきらが、余韻のように残ります……(笑)。
・1~2ページ目:くるくる回りながら立ち上がる白い雪の結晶。右上に、ひねりながら飛び出す雪の結晶の小さなしかけ絵本(3ページ)。
・3~4ページ目:夜の白樺林を背景にして、中央に大きく立ち上がる雪の結晶。左下に、飛び出す雪の結晶の小さなしかけ絵本(3ページ:雪の結晶の大きさ)。
・5~6ページ目:ページ全体に舞い散る雪の結晶☆ 透明なプラスチックの螺旋が使われているので、夢のように綺麗です☆(ただし私の購入した本は、このページが貼りついていました。ゆっくり丁寧に剥がしたので、どこも損傷せずに済みましたが……。部品になっている全部の結晶が浮き上がるようですが、四隅の部品が特に貼りつきやすいようです。一度起こしても、また貼りついてしまいました。)
・7~8ページ目:雪だるまに舞い散る雪の結晶。雪だるまの黒い帽子と赤いリボンがアクセントになって、絵本に効果的に変化感を与えています。
・9~10ページ目:ページの向こうまで吹き飛ばされていく雪の結晶。赤い花びらに舞う雪の結晶は、はかなく溶けていきます(円盤しかけで、色が変わっていきます)。右上に、飛び出す雪の結晶の小さなしかけ絵本(3ページ:雪の結晶のかたち)
・11~12ページ目:鹿のいる雪原の大木に降り積もる雪の結晶。右下に、ひねり飛び出す雪の結晶の小さなしかけ絵本(3ページ)
・13~14ページ目:ひねり飛び出す大きな雪の結晶と雪遊びする人々。右上に、回転しながら飛び出す雪の結晶の小さなしかけ絵本(3ページ:雪のすがた)