『洋書:America the Beautiful (Classic Collectible Pop-Up)(英語)』2004/10/30
Robert Sabuda (イラスト)

 しかけ絵本の達人サブダさんが、有名なアメリカ愛国歌「America the Beautiful(うるわしのアメリカ)」をもとに、ゴールデン・ゲート・ブリッジ、ラシュモア山、自由の女神などのアメリカの国宝的史跡や建造物をポップ・アップで表現している大型しかけ絵本です。
 ページを開くと有名な建物が大きく立ち上がってくるだけでなく、動く仕掛けもあって、アメリカの雄大で美しい風景を感じられて、すごくわくわくさせられます。
 回る風車や、大きな外車を回してミシシッピ川を進んでいく外輪船というような珍しい回転する仕掛けもあって、しかけ技法的にもとても参考になります。
 ただ……仕掛けが細かくて複雑なせいか、ちょっと破損しやすいという心配があります。開いたページを戻すときには、重なり合った部分が壊れないか注意しましょう。
 また、仕掛けがくっついていて、正しく動かない場合もあります。私の購入した本の場合は、最初のページのゴールデン・ゲート・ブリッジの片方が、ページを開いても橋梁や道路部分が折りたたまれたままになっていて、手で持ち上げてやる必要がありました。その他のページも、いくつか手で修正する必要がありましたが……とにかく、どのページも仕掛けが大きくて結構複雑なので、しょうがないのかなとも思います。
 ということで問題がないわけではありませんでしたが、とにかく仕掛けが凄く大きくて見ごたえがある素晴らしい絵本です。ぜひ眺めてみてください☆

・1~2ページ目:ゴールデン・ゲート・ブリッジ。ページを開くと、赤い橋が、ページをはみ出すほどの長さで大きく立ち上がります(折りたたまれた部分がくるっと回転しながら開きます)。橋の下には船が航行しています。
・3~4ページ目:グレートプレーンズ。ページを開くと、猫やアヒル、ブタが遊んでいる大草原の向こうに、大きな家畜小屋が立ち上がります。屋根の上には雄鶏がいて、風車がくるくる回ります(糸を使った回転仕掛け)。
・5~6ページ目:ラシュモア山。ページを開くと、巨大な4人の大統領の顔が刻まれているラシュモア山の風景が大きく立ち上がります。
・7~8ページ目:メサ・ヴェルデ国立公園。ページを開くと、アナサジ族の残した断崖をくりぬいた集落遺跡群の風景が大きく立ち上がります。
・9~10ページ目:ミシシッピ川。ページを開くと、ミシシッピ川を進んでいく外輪蒸気船が大きく立ち上がります。船の後尾の5つの車がくるくる回ります(銀色のリボンがついた回転仕掛け:銀色のリボンは水しぶきのイメージ?)。
・11~12ページ目:国会議事堂。ページを開くと、ワシントンの国会議事堂とワシントン記念塔の風景が大きく立ち上がります。
・13~14ページ目:自由の女神。ページを開くと、摩天楼を背景に、自由の女神像が大きく立ち上がります。左下に小さなしかけ絵本あり(摩天楼のビル、自由の鐘、スペースシャトル、鷲の4つの飛び出すしかけがある9ページの仕掛け絵本です)。
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