『お金が貯まる5つの習慣―節約・投資・教育・計算そして感謝』2011/1
平林 亮子 (著)

公認会計士の平林さんが、自分が接してきたお金持ち(お金が貯まる人)に共通する生活習慣を教えてくれる本です。
その生活習慣とは、ずばり「節約・投資・教育・計算そして感謝」。大きく分けると、この5つの習慣に集約される全43項目の習慣を、具体的に教えてくれます。
ただし、この本は「投資術」を教えてくれる本ではありません。だから「お金持ちになる(お金を儲ける)」方法を学びたい方には、あまり役に立つ本ではないと思います(汗)。私自身は低欲望な方なので、特にブランド物が欲しいわけでもなく、あまり投資術などには興味がないのですが(汗)、この本は、「お金を儲ける」方法というよりは、ごく一般的な「お金との付き合い方」を教えてくれる本だったので、とても参考になりました。
参考までに、「第1章 節約とはお金をコントロールするための習慣である」の習慣は、「タバコを吸わない」「自分へのご褒美を買わない」「常に節約する」「持ち家に住んでいる」「安いものを買わない」などなどで……、えー、これがお金が貯まる人なの(げんなり)と感じてしまう方もいるのではないかと思います(笑)。私自身もこれを読んだ時には、「自分へのご褒美を買わない」なら、何のための「お金持ち」なの? と疑問に感じてしまいました(笑)。
さて、「第2章 投資とはリスクを回避するための習慣である」の習慣になると、「宝くじを買わない」「正当な報酬は堂々と受け取る」「労働時間は気にしない」「勉強する」「その日のうちに行動を起こす」など納得できるものが多い一方で、「お金を儲けすぎない」「預金よりも借金をする」など、意外なものもありました。
「お金を儲けすぎない」とは、自分の提供したサービスに過大な報酬を受け取らないことだそうで、過大な報酬はどこかで歪を生む可能性が高いので、妥当な報酬を受け取るよう心掛けているようです。また「預金よりも借金をする」では、「借金には、良い借金と悪い借金があり、良い借金(収支の時間ズレを解消するための借金)をすることを恐れない」という意味のようでした。
また「第3章 教育とは身を守るための習慣である」では、「家族の保証人になる」という習慣がすごく意外だったのですが、これは「(悪い借金になる可能性が高いので)家族間でお金の貸し借りを行わない」代わりに、「家族が金融機関からお金を借りられるよう、保証人になるのです」だそうです。……なるほど。
「第4章 計算は感情に流されないための習慣である」では、「会社を持つ」習慣の「会社を作ってみることで手っ取り早く税金や年金のことについて勉強できるのです。(中略)法律や制度は、本来、社会や国民を守るためにあるものですから、保険や公正証書などの知識は、自分の身を守る力になってくれます。(中略)その制度を知らず、助けを求めない人に、救いの手が差し伸べられることはあまりありません。」などが参考になりました。
また「住宅ローンの繰上返済はしない」という予想外の習慣もありましたが、これは、「住宅ローンは低金利で、他のローンを組むことを考えれば非常に安い利息で資金を調達できます。それならお金が貯まって繰上返済をするよりも、そのお金で投資をするなり、他の使い道をまず考えてみるというわけです。」なのだとか。そういう考え方もあるんですね……さすが、お金持ちの考え方は普通の人とは違うなー。私だったら絶対に「繰上返済」に回してしまいますが(笑)。
最後の「第5章 笑顔と感謝は日々を幸せに過ごすための習慣」では、「早寝早起きである」「いつもニコニコしている」「損得を考えない」「常に感謝する」など、お金とは直接関わりがないように思えるものの、人生自体を良くしてくれそうな習慣が紹介されています。……お金持ちである、なしに関わらず、平林さんの言うように「他人から見てどう思われるかではなく、自分が自分の人生を幸せだと感じて過ごすことが大切。」ですよね☆
全体としては「合理的なお金との付き合い方」を教えてくれる本だったと思います。「お金儲けの本」ではありませんが、参考になることや新しい視点も多かったと思いますので、ぜひ読んでみてください。