『カレイドスコープ(まんげきょう)』2012/2
サリーナ ユン (著)、Salina Yoon (原著)、きたむら まさお (翻訳)

カレイドスコープ(万華鏡)のしかけ絵本です。
下の写真でも分かるように、絵本の表紙の折り返し部分に、万華鏡用のでこぼこレンズが付いていて、表紙の幅を筒のように利用して高い位置に保持したレンズから、下の絵を覗きこみます。するとレンズの中に万華鏡のような世界が見える……という仕組みのしかけ絵本です。こんな仕組みの絵本は見たことがなかったので、驚かされました☆
しかもこの万華鏡レンズは回せるので、レンズから見えるカラフルな抽象模様が、本当に万華鏡のように見えます☆
万華鏡レンズは、でこぼこの凸レンズで出来ているのですが、本を本棚にしまったときに凸レンズが傷つかないように、表紙に穴が開いていて、穴の奥の方に収まるように設計されています。表紙写真ではレンズの周囲に何重もの輪が花びらのように見えていますが、この輪一つが一ページになる感じで、最初から最後のページに向けて穴が小さくなっていきます。だから実はこの表紙、絵本のほとんどすべてのページの一部を覗けるような構造になっているのです。
とても美しくて合理的でもある素敵な構造なのですが……残念なことに、万華鏡を覗いたときに、穴の中心に見えるのがいつも同じ、ということにもなってしまっています(汗)。だからページを次々開いていっても、「わあ! また全然違う感じになった!」という感動にはなりにくくて、「あ……うん、ちょっと違う感じになった……」なのでした(汗)。
その点はちょっと不満ですが、レンズを覗いている目線を上下にずらしてやると、大きく違った図柄が万華鏡のように見えるので、やっぱり素敵なしかけ絵本だと思います。それでも、お子さんがなんとなく不満そうな顔をしている時には、他の本の写真ページや絵葉書などを、レンズの下になっているページの上に置いてあげると、「わあ! 全然違う!」という感動を、本当に味わってもらえると思います(笑)。他ではあまり見られないユニークな仕掛けを楽しんでください☆

・表紙~折り返し:万華鏡レンズ(万華鏡レンズを高く保持する仕組み)。万華鏡レンズを回すことが出来ます。
・1~2ページ目:羅針盤の抽象画+詩
・3~4ページ目:赤い抽象画+詩
・5~6ページ目:緑の抽象画+詩
・7~8ページ目:紫の抽象画+詩
・9~10ページ目:オレンジと青の抽象画+詩
・11~12ページ目:ピンクのカップの抽象画+詩
・13~14ページ目:八色の円+詩