『これ1冊でできる! ラズベリー・パイ 超入門 改訂第4版 Raspberry Pi 1+/2/3/Zero/Zero W対応』2017/6/3
福田 和宏 (著)

手のひらサイズのLinuxパソコン「Raspberry Pi(ラズベリー・パイ)」の活用方法を、写真を使って総合的に分かりやすく解説してくれる本です。
パソコン歴の長い方のなかには、「自作パソコン」を作った経験のある方もいるのではないかと思いますが、Raspberry Piは、ICや各種端子などの部品が配置された基板そのもので、USBやHDMIなどの端子にキーボードや画面を付けることで、小さなパソコンとして動作させることが出来ます。私自身もかつて自分の持っているデスクトップパソコンに基板を入れて機能を拡張させた経験があるので、Raspberry Piの写真を見て、なんか懐かしいなーと思ってしまいました。当時のデスクトップは古くなって処分してしまい、今では、あの頃とは段違いに能力が高くなったノートPCなどを、妙な改造などしないまま愛用しています。
機能の高いノートPCがすごく安価になってしまったので、現在は「自作パソコン」を作る必要もなくなり、パソコンの中身なんて、見たことすらない人がほとんどなのではないでしょうか。家電量販店の自作パソコン用のコーナーもすごく小さくなりましたし(涙)。それでも中身を見てみたい、電子工作がしたいと言う方に最適なのが、このRaspberry Piです☆
この本は、Raspberry Piの初心者に、Raspberry Piの概要(種類や各部名称など)、OSのセットアップ方法、省電力小型パソコンとしての利用、有線・無線LAN設定、サーバー(Web、ファイルサーバー)構築、プログラミングの基本、電子工作、I2Cデバイスの制御、インターネットワービスを利用した応用などなど、Raspberry Piの使い方を総合的に解説してくれます。
Raspberry Piの基板の写真や、どの部品がなんという名前で、どんな機能を持っているのかに関するページを読むだけでも、まさにパソコンの中身を見ている感じがして、ワクワクするのではないでしょうか(基板写真なんかにワクワクするのは私だけ?)
個人的に特に興味深かったのは、「6 電子回路をRaspberry Piで制御する」。ブレッドボードやジャンパー線、LEDなどの電子部品を使って、電子回路をRaspberry Piで制御する方法が、部品を配置したブレッドボードの写真やイラストとともに解説されていて、こんな電子工作部品の動作をプログラムで自在に制御できるんだ……と、さらにワクワクがつのりました(笑)。
さて、最近はIoT(モノのインターネット)が話題ですが、これはカメラや家電などをWeb(インターネット)に繋いで利用しようというもので、今後も私たちの生活のなかにどんどん取り入れられることが予想されている技術です。そしてRaspberry Piは、まさにそれを自分で実現できるデバイスなのです。IoTや電子工作に興味のある方はもちろん、パソコンの内部構造に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。きっとRaspberry Piを使ってみたくなると思います☆ (なお、この本はRaspberry Piの入門書ではありますが、まったくの初心者向けの本ではありません。Linuxやプログラミング言語、Webなどを幅広く取り上げているので、コンピュータ関係の基礎知識が、ある程度ある方にお勧めします。)