『やってはいけないデザイン』2016/12/17
平本 久美子 (著)

素人がやりがちな「やってはいけないデザイン」と、それを改善するためのノウハウを、具体例を使ってやさしく教えてくれる本です。
この本は、今までデザインをしたことがない素人が、チラシやポスター、広報誌を作ることになった場合に役立つだけでなく、ごく一般的な図表入りのプレゼン資料を作る場合にも、とても参考になることを教えてくれるので、プレゼン資料をうまく作れない人にも役に立つと思います。
さて、デザインをしたことがない素人が、急にチラシやポスター作りをしなければならなくなった時、「どんなレイアウトにしたらいいの?」、「色が決まらない……」、「タイトルが目立たない」など、いろいろな疑問や悩みを持つと思います。
この本では、巻頭の「こんなデザイン、やっていませんか? 名刺/スライド/ポスター/チラシ」で、やってはいけないデザインの例と、その改善案を実際に見せてくれるので、イメージを掴みやすいと思います。
続いて、次のような構成で、どのようにデザインすべきかを順番に教えてくれます。
第1章 原稿編
第2章 レイアウト編
第3章 文字・フォント編
第4章 カラー編
第5章 写真・イラスト編

例えば、「第1章 原稿編」では、「内容がまとまらない」という悩みに、「相手が知りたい情報を入れましょう(ゴールを決めよう、疑問点を洗い出そう)」と内容をまとめるための手順を教えてくれますし、やってはいけない「長文をそのままコピペする」ことへの対策として、「デザインする前に整理しておきましょう(段落に分ける、図表にしてみる、画像で目を引いて文を読むきっかけを作る、言い回しを見直す)」などの具体的な方法を教えてくれます。
また、どんな色を使ったらいいか分からないという悩みにも、「第4章 カラー編」で、「基本の3色(ベースカラー・メインカラー・アクセントカラー)を決めましょう」と教えてくれた上で、「作りたいイメージ別おすすめ配色集」も示してくれます。例えば、進学塾のポスターなど「信頼感のある配色」にしたい場合は、「ベースは明るい色、メインは寒色系を使う、アクセントは鮮やかさを抑える」と良いということを、3種類のお勧め配色実例で見せてくれます。この他にも「女性向け」「キッズ向け」「男性向け」などさまざまな配色の具体例が写真で提示されていますので、その中から自分が作りたいイメージの配色を選んで、必要なタイトルや文字を配置するなど、実際に「作ってみて」考えるのにも役に立つと思います。
さらに、「第2章 レイアウト編」では、レイアウトのサンプル提示もありますし、「第3章 文字・フォント編」、「第5章 写真・イラスト編」では、無料のフォント集や素材集のURLなども教えてもらえるので、この一冊をじっくり読むことで、「素人としてはかなり上手なポスター」を、実際に作ることが出来るようになるのではないでしょうか。
チラシやポスターの作り方が分からない、うまく作れないなどの悩みを持っている方は、ぜひ読んでみてください。改善のための多くのヒントを拾えると思います。