『出口汪のマンガでわかるすごい! 記憶術 本当に頭がよくなる一生モノの勉強法』2017/2/18
出口汪 (著)

一生役立つ本物の勉強法を、マンガで分かりやすく教えてくれる本です。
ちょっと天然だけど、明るくて可愛い保険外交員の若い女性ヒナタちゃんの頑張る姿を見ているうちに、「世界一賢い勉強法」が分かっていきます(笑)。
物語は、明るさとガッツが武器のヒナタちゃんが、保険会社でいまいち成果を出せず、「頭が悪くて、覚えられないんです……」と悩んでいるところから始まります。
ところが、ある日、支店長の紹介で記憶のカリスマ・入口先生と出会うことで、「忘れない脳」へとグングン変わっていくのです。
その秘訣とは、ずばり「理解→記憶→実践」。
まず、一番大事な部分を理解して覚えます。一番重要な部分を覚えると、その周辺の事柄も理解できて記憶が絡み合い、雪ダルマ式に知識量が膨らんでいくのだそうです。つまり、細かい部分まで覚えるために、まず全体像をつかんで核となる部分を覚えるのが「理解」で、それを復習で「記憶」し、さらに「使う」「教える」などの「実践」で反復していくのです。
……意外に「普通の学習&記憶法」だなーと思ってしまいました(汗)が、「学ぶ(記憶)」ための反則的裏ワザなんて、あるわけがありませんよね……。
それでも、この本には、「エビングハウスの忘却曲線」や、「記憶には6時間以上の睡眠が必要」など、心理学をもとにした解説があるので、すごく説得力がありました。
また漫画の後には、文章+イラストによる丁寧な解説があり、さらに章ごとのまとめもついているので、時間がない方は、「まとめ」を読むだけでも、だいたいの内容が分かるようになっています。
なかでも参考になったのは、「学習用のテキスト・参考書は、あれこれに手を出さず1冊をバイブルにして、4回でも5回でも読み込め!」という教え。……学生時代には、何冊かの問題集を買い込んでいましたが、確かにそれは「ダメな方法」でした。なせなら、どの問題集も「最初を少しやっただけ」で終わっていたから(汗)。よく考えると、「問題集を開く→少しやると嫌になる→他の問題集の方がいいのでは?と考える→他の問題集を買う→(最初に戻る)」を繰り返して、「やった気分」になっていただけだったのでした……。受験生のみなさん、参考書は一冊を徹底的にやりましょう! 学習がうまくいくだけでなく、お財布にも優しいですから☆ (私の屍を越えていけ……。)
その他にも「100倍覚えられるノート活用法」など、いろいろ役に立つ勉強法を教えてもらえる本で、とても参考になりました。「記憶力に王道なし。(理解した後は、)反復あるのみ」ですね……。
というわけで、すごく良い本なのですが、問題が一つ。作画のひなた水色さんの画力があまりに高すぎ、ヒナタちゃんがあまりにも可愛すぎて、時々見せる天然ボケっぷりも面白すぎで、読み直そうとすると、どうしてもヒナタちゃんの可愛い顔のページばかり見てしまい、にやにや笑いで終わってしまいがちなのです(泣)。困ったものですが、続編を出す時には、ぜひともヒナタちゃんの「その後」を見せて下さい!(お願いします)。
面白くて役に立つ「記憶術(勉強法)」でした。受験生の方はもちろん、すべての方にお勧めします。