『ズルいくらい幸せな人がやっている 人生が思い通りになる「シンプル生活」』2015/4/16
ワタナベ 薫 (著)
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思考をシンプルにすると、生活が好転することを教えてくれる本です。
実を言うと、この本の表紙を見て、(よくある片づけ本なのかなー)と思いながら、ぱらぱらめくってみたら、シンプルにするのは、「思考」だそうなので読んでみました。その結果、(そんなに簡単にいくはずがないよなー)と、ワタナベさんの意見に賛成しかねる部分もありましたが、人間関係に悩んでいる人には参考になるかもしれないと思いましたので、ここで紹介させていただきます。
「人生を複雑にしているのは、自分自身です。」
本の中のこの言葉に、はっとさせられました。なぜなら、私自身も、最近になってようやく、このように思えるようになっていたからです。
実は、子供の頃はクヨクヨ悩んでばかりいて、毎晩のように自分のやらかした失敗や恥ずかしいことを思い出しては後悔し、まだ起こってもいない将来の失敗を不安がり、他人に嫌われることを恐れて目立たない「いい子」でいようと心掛けてきました(汗)。
でも大人になってからは、「いい子」でばかりいられなくなりました。「いい子」でいると雑用が集中してくるし、困りごと相談が寄せられてくるしと、ストレスが溜まりまくるようになったからです(汗、汗)。そこで自衛のために「断る」ことを覚えて……年を重ねるごとに図太さが増し……ようやく今に至ったわけです(笑)。
この本は、かつての私のように、「いい子」でいたいためにストレスが溜まってしまう方に、特にお勧めします。
「自分の価値観は、自分だけのものと心得る」
「違っていて当たり前。価値観の違いを理解すれば怒りから解放される」
「自分の嫌なところはまず、受け入れてみる。嫌な自分を受け入れると、嫌な部分が小さくなる」
「楽天思考はトレーニングで身につけられる。タイマー設定で15分だけ悩んでみる」
など、参考になる文章に、たくさん出会うことが出来ました。
また、コーチングセッションでは、人間関係などの悩みの「嫌な感情」をまず吐き出して、心の浄化作業をするそうです。これを怠ると、後で心の圧力となり、重みとなって噴き出すことがあるからです。そしてその後、「そこから学んだ教訓」を考え、この経験値に値段をつけてみるそうで、興味深いことには、多くの人が高値をつけるとか。この方法で嫌な経験をプラスに変えることが出来るという話には、なるほど、と思わされました。
四章の「心と環境の掃除術」でも、「負の感情のアウトプット(負の感情を溜め込むのは絶対NG。人に話したり紙に書くなどのアウトプットは必須)」を推奨していて、これは本当に大事なことだと思います。でもそれを「日記に書く」のはやめた方がいいと思います。ただの白い紙に思いっきり素直に感情をさらけ出して書いて、なんとなくすっきりしたと感じたら、見直しもせずに、書いた紙をシュレッダーにかけてしまうのが一番だと思います。負の感情はアウトプットしない限り、心の奥底でどろどろ熟成されてしまうので、吐き出すのは大事ですが、「日記」に書いたりして後で見直すと、また新しい怒りがわき起こることがあるからです。また「書いたもの」が残っていると、他人に見られて告げ口されるなどの思いがけない深刻な事態を招く危険性もあります。だから、書いた後は、吐き出した感情とともに跡形なく処分してしまうのが一番だと思います。
この本が言うように生活を「シンプルにする」のは、簡単なことではないと思いますが(汗)、読んでみると、考え方や見方を変えることで、人生を好転させるきっかけが掴めるかもしれません。