『この1冊でOK! 「仕事の基本」が身につく本』2014/2/25
古谷 治子 (著)
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社会人として基本的なビジネスマナーを学ぶことが出来る本です。
社会人としての心構えから、身だしなみ、人づきあい、ビジネスマナー、会社のルール、情報管理、電話・メール対応、接客・訪問などなど、社会人が身につけておくべきマナーについて、イラストを多用して、分かりやすく総合的・網羅的に教えてくれます。
とても網羅的な内容なので、新入社員の方はもちろんのこと、ベテラン社員の方も、自分のビジネスマナーを再チェックするのに役に立つと思います(ベテランの方にとっては、とても常識的なことばかりだとは思いますが……)。
特に、新入社員のトレーナーをはじめて任された方の場合は、新入社員に「これ、読んでおくといいよ」とこの本を渡してあげると、教える手間が省けるだけでなく、「君のマナーは悪いよ」と直接言うより角がたたなくていいと思います(笑)。
内容は、社会人としての心構えから、相手に好印象を与えるコツ、仕事に必要なマナー、スムーズな電話応対、クレーム対応、ビジネス文書の書き方までと、とても多岐に渡っています。著者の古谷さんは、教育コンサルタントをしている方なので、さすが、新入社員に教えるべきことや、教え方がよく分かっているなあと感じさせられる内容でした。
ちょっと驚いたのは、この本が、「そもそも会社って何?」と、会社の役割・組織などの解説から始まっていたことで、普通のビジネスマナーの本には、この部分は、あまりなかったような気がしましたが、とても大事なことだと思いました。新人に教える時には、この部分には、自社の概要資料を追加して教えてあげると良いのではないでしょうか。
その他にも、「気持ちよく会話をするための4つのテクニック」として、「命令形ではなく依頼形を使う」、「否定形ではなく代案を提示する」、「「失礼ですが」などのクッション言葉を使う」、「長所を強調する」を教えてくれるなど、ビジネスマナーの基本が、とても具体的に分かりやすく説明されています。
すごく幅広い内容なので、一つ一つの内容はあまり詳しくありませんが、文章が少なくて読みやすく、暇な時に何度かぱらぱら眺めているだけで、しだいにビジネスマナーを向上していけそうな気がします。一度、目を通してみては、いかがでしょうか。