『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣 (中経の文庫)』2012/11/27
小松 易 (著)
1000人以上の片づけを指導してきた「日本初のかたづけ士」の小松さんが、実践的な片づけ方をわかりやすく解説してくれる本です。実践的な、とは言っても、テーブルの上の片づけに便利な道具の紹介とか、戸棚の引き出しの具体的な整理方法の解説ではなく、片づけの「心構え」を教えてくれるものですが……。
例えば、「準備されたところにチャンスはやってくる」。片づけが出来ている、ということは、すぐに仕事が始められる状態になっている=チャンスを受け入れられる状態だということだそうです。確かに、片づけができていない仕事場だと、たとえチャンスが来ても、すぐに受け入れることは難しそうです(汗)。
そして、「片づけは、人生を変えるためのいちばん身近でシンプルな方法」なのだそうです。そのために、「片づけの聖域をつくる」という方法が、とても参考になりました。「聖域」は、「ほぼ毎日かならず使う場所」で、「15分から30分くらいで片づけられる場所」「視界に入りやすい場所」に設定すると良いそうです。そこだけでも「聖域」にして、きれいな状態を維持すると、自然に部屋全体が片付いていくとか……すごく納得できました。
それに、一日一分でもいいから「片づける」ことを21日間続けると、片づけの習慣が身につくそうです。「一日一分で一か所だけ」なら、なんとか続けていけそうな気がします。それを「一日15分ぐらい」の片づけ習慣にもっていければ、さらに良いのですが……(汗)。
また、「子供が片づけしないで困る」という悩みをお持ちの方も多いのではないかと思いますが、こういう場合は、まず「親が一生懸命片づけをしている姿を見せなさい」と教えてくれます。「片づけはまわりの人に伝染する」からだとか。確かに……身近で誰かが片づけをしていると、なんだか自分もやらねば、と言う気になってきますよね。
このように、すごく実感として分かりやすい方法(実行しやすい方法)を教えてくれるので、とてもためになると思います。「片づけたいとは思っているのに、何故か片づけられない」とお悩みの方は、一度、読んでみてはいかがでしょうか。