『360°BOOK 地球と月 Earth and the Moon』2016/9/30
大野 友資 (著)
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『360°BOOK 富士山 Mount FUJI』、『360°BOOK 白雪姫 SNOW WHITE』に続く「360°BOOK」第3弾。地球と月、宇宙船、人工衛星、さらにはUFOが(!)……宇宙空間を織り成す精巧で壮大な世界を、本の中で再現した素敵なしかけ絵本です。
今度のテーマは、宇宙空間に浮かぶ青い星・地球と月。普通に考えると、黒い枠の中に、地球と月を配置するだけのデザインになりそうですが、この絵本はそれだけではありません。絵本の黒い枠から細かい白い波?が地球に向けて押し寄せています。そして黒い枠自体も波打っています。宇宙から飛来する氷(彗星)や、宇宙の「ゆらぎ」が表現されているのでしょうか? 地球が水の惑星であることがすごく印象的に表現されていて、大野さんのセンスの良さが光ります(地球の海の起源は、地球に取り込まれた彗星や小惑星にあると言われています)。
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青い球体上の地球に対して、月は黄色い平面で表現されています。地球から見ると、月は平面に見えるので、それが表現されているのでしょう。よく見ると単色の黄色ではなく、濃い黄色・薄い黄色でクレーター?の影が表現されていて、夜空の満月っぽさが感じられます。絵本の波打つ黒枠に細かく入れられた穴が、月の表面に影を落として、それがまた月に趣のある表情をつくりだします。この黒枠の小さい穴は、夜空に輝く遠い星々のようでもあります。
再び地球に目を向けると、表面からロケットが飛び出し、帰還し、そしてUFOが、彗星が飛来しています。遊泳する宇宙飛行士や人工衛星も……。
360°ぐるぐる回して、いつまでも、ずーっと眺めていたい絵本です☆
欲を言うと、月にもう少し表情があるともっと良かったかな、とも思います(汗)。黒枠波の一部にウサギの形にして、月面にウサギの影が落ちるとか、黄色い満月の一部を金色の三日月にして、きらっと光らせるとか……。
えーと……、地球は46億年前に太陽系3番目の惑星として産声を上げ、月の引力による潮の満ち引きがゆりかごとなって原始の海に生命が誕生したのは約40億年前、そして人類が人類がはじめて宇宙に飛び出し「青い地球」をその目で見たのは1961年、月面に着陸したのは1969年のことだそうです。
これは、手のひらにのるぐらいの小さな本に、そんな「悠久の宇宙に漂う地球と月」を閉じ込めてしまったような夢の絵本です☆
誰が見ても、「わあ☆」と美しさに感動してしまうような絵本なので、贈り物にも最適だと思います。