『絵本作家になりたくて (ぐーたらブー子の奮闘記)』2015/11/5
有田奈央 (著), 麻生夕貴 (イラスト)
1609090028ap01n
美大を出ているわけでもない、コネもない、グータラなアラサー女子・ブー子さんが、上京して、プロの絵本作家になるまでのドタバタを描いたコミックエッセイです。
絵本の作り方についてはあまり詳しく書いていませんが、絵本作家になるための見当はずれな(汗……失礼)努力がすごく面白くて、結果的には意外にも(?)まっとうな方法で絵本作家デビューを果たした姿は、絵本作家をめざず人への参考になるだけでなく、励ましにもなると思います☆
ブー子さんさんは30歳目前になって、なんとなく絵本作家をめざして上京したけど、いったいどうしたら分からない(!)という状況から、3年後には出版が決まり、3年9か月後には絵本を出版できたそうです☆ けっこう順調なサクセスストーリーのようにも思えますが、実際にはいろんな紆余曲折があって、その間の妄想も含めてすごく面白いです(なんだか身につまされるようなトホホ感もありますが……汗)。
でもたぶん……上京したらすぐに絵本作家・きむらゆういち氏の絵本講座に通って絵本作りの腕を磨き、自分なりの絵本を作れたと思ったら先生に見てもらって、それを出版社に持ち込むなり、編集者を紹介してもらったりして、断られたり貶されたりしても決して諦めず、修正した方がいいとアドバイスしてくれる編集者がいたら、その通りに修正して何度も持ち込む……という方法をとれば、もう少し早くデビューできたのかも、と思わなくもありませんでした(汗)。でも、やっぱりアラサー女子としては、結婚した方がいいのかな、とか、「夢を叶えるセミナー」で何かを掴めるんじゃないかな、とか、いろんな迷いが生まれますよね……。
絵本作家になりたい人は多いと思いますが、彼女のように実際に作家デビューする人には、行動力と素直さと粘りが必要なようです。この本には数人の人気絵本作家へのインタビューも漫画化されていますが、その中で内田麟太郎先生が「(出版社に持ち込みして)100回ぐらい断られているね」と言っています。凄いな、100回か……こんなに断られたら、誰でもへこみますよね……(涙)。
いろんなエピソードやゆるーい感じの漫画が楽しくて、一気に最後まで読み進めてしまったのですが、本の最後には、絵本作家になるためのノウハウもちゃんと掲載されていました。
例えば、「編集者に読まれるための企画書を作ろう!」では、企画書に書く内容の他に、次のような実践的に役に立つ「企画書を出すポイント」も書いてありました。
1)A4一枚にまとめる(長い企画書は読まれません)
2)ラフのイラスト、お話(文のみ)であれば原稿は必須
3)ラフや企画書は戻ってこないケースもあるので必ずコピーを取って送ろう
4)お返事が来たら迅速に丁寧に対応しよう
その他にも、「作品の持ち込みについて」や「出版社へ持ち込みする際のポイント」の注意事項などもあり、本気で絵本作家になりたい方にも参考になると思います。