『立体切り絵作家SouMaの 初めてでもできる立体切り絵』2016/4/20
SouMa (著)
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羽や薔薇の素敵な立体的な切り絵を作ることが出来る本です☆
これらの作品は、なんと「いくつかのパーツを貼り合わせたのではなく、1枚の紙を切り離すことなくつくられた立体の切り絵作品」です。
表紙の薔薇の作品も、全部の花びらのどこかがつながっていて、それをくるくる巻いて作ります。一部ボンドをつける部分もありますが、ボンドを使わずにも作ることができる作品がほとんどだと思います。紙の本をつくる立体切り絵も、糸として使う部分と本として使う部分の一部がつながっていて、凄いこだわりが感じられました(笑)。
なかでも特に美しいのが白い羽で、この羽は一枚の紙から切り起すときに羽の毛を「外から内へ向かって」切っていくことで、自然なカーブがつくそうです。なるほど……。
この本には、型紙がありますが、そのまま切って作品を作れる色紙はついていません。それでも書店でこの本を見かけて、その内容のあまりの充実っぷりに驚かされました。この本はすべての作品に作り方の詳細な手順(写真付き)が掲載されていて、カッターの使い方がすごく良く分かるのです。
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最初に「カッターの使い方」として「途中で刃を離さない」などの基本的な使い方の説明があり、次に「切り方のポイント」として、「円の切り方」「細かい線の切り方」など、紙の切り方の基本的技法が写真付きで丁寧に解説されるので、これだけでも凄く参考になり、(この切り方をマスターしたら、本当に切り絵の達人になれるかも)と思わされます。
さらに最後には、SouMaさんの「創作世界」として、芸術的な作品の写真が掲載されているのですが、Gardenなどの「繊細」そのものの美麗カッティングにはホントに脱帽ものです(さすがにこれらの作品の型紙はありませんが……)。
でも……正直に言って、個人的には「カッター」よりも「はさみ」が好きです。というのもカッターの切り口は、いかにも「カッターで切った」ぼそぼそ感が残ってしまうからで、それを見ると、切り口を綺麗にするために、さらに「はさみ」で切り落としたくなることすらありました(汗)。角に残ってしまう毛羽立ちなんかは、特に。
そして今では、レーザーカッターという素晴らしい製品があるので、細かい作品でも「美しい切り口」でカットすることが可能になり、レーザーカッター、最高だな(でも高価だな(汗))と思っていました。
でもこの作品集でダイヤモンドのような細かい作品を見ると、とても美しいのですが、切り口にやっぱり「人間がカッターで切った」感がすごくあるんですよね……ところが、じっくり鑑賞しているうちに、だんだんと(この方がむしろ貴重なのかもなー)とも考えさせられました。
それはともかく(汗)、切り絵の初心者の方で、「カッターワーク」技術を向上させたいと思っている方には、この本はすごく参考になると思います。お勧めです☆