『算数と国語を同時に伸ばすパズル 中級編』2014/7/10
宮本 哲也 (著)
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考える力・試行錯誤する力を育てる、算数と国語を同時に伸ばすパズルです☆
「へえー、どんなパズル?」と思ってドリルを開いてみたら、『宮本計算ブロックパズル』と『論理(推理)パズル』が交互に入っていたので、一瞬、「なーんだ。算数(ブロック)「と」国語(論理)か……」とがっかり(?)しましたが、実際に解いてみて、このドリルの肝は「論理(推理)パズル」の方にあり、これだけで「算数と国語を同時に伸ばすパズル」になっていることに気がつきました。
というのも、この「論理パズル」は、4人の子供の得意なスポーツと学年などを、彼らの会話から推理させるという問題で構成されているのですが、学年の方は、「さくらは、しんじより1学年下」など、簡単な数字の計算をしなければ推理できないのです。
しかも「論理パズル」の方にだけは、解答を書く場所に「解ければ天才!」と、いちいち褒め言葉が書いてあるのです☆
このドリルは、算数が得意な子が多いと思われる宮本算数教室で、実際に使われている問題をアレンジしたものなので、どうやら「宮本計算ブロックパズル」の方は、次の論理パズルを解かせるための「誘因」として使われているようです(笑)。実際、この4×4の足し算パズルは軽めの難易度で、解くこと自体が楽しいレベルになので、合間合間にこれを解くと楽しいだけでなく、「これが簡単なんだから、次も出来るはず」と自信を持って次のパズルに挑戦できるような気がします。
また、国語が得意で算数が不得意な子にとっては、逆に「論理パズル」を簡単に解くことで、「宮本計算ブロックパズル」も続けていけるという、逆の誘因になると思います。(ただし、論理パズルの方は、漢字問題などではないので、国語が得意な子にとっても、面倒くさい問題ではあります……汗)。
このパズルは宮本先生が、「算数はすばらしく出来るのに、国語がさっぱり出来ない子がたくさんいる」ことに気づき、その子たちの国語を伸ばすために考案したパズルだそうです。ドリルの最初に書いてあったこの言葉で、学生時代に家庭教師をした小学生の男の子のことを思い出しました。その子は、いつも算数が100点だったのに、だんだん成績が落ちてきたので、不思議に思ったお母さんが調べてみたら、「問題の意味が分からなくて、答えられなかった」ものだけ、間違った解答をしていたそうです(!)。それで私が国語を教えることになったのですが、もともとすごく頭が良い子だったので、国語を教えてあげることで、算数の成績も伸びていきました。
得意だったはずの算数の成績が伸び悩んでいる……そういうお子さんをお持ちのお父さんお母さんがいらしたら、このドリルを勧めてみては、いかがでしょうか。
この「論理パズル」を解くコツは、答えの表だけでなく、もっと大きい表(4人の子供ごとに、全スポーツと全学年の項目がある表)を作って、会話から読み取れたことを表に書きこんで考えるという、かなり地道な作業をすることにあります。算数パズルが得意な子にとっては、(ああ、面倒!)と思うこと間違いなしの作業だと思うので、これをコツコツ解くことで、根気も養われると思います(笑)。
ところで、これらの論理パズルの問題は、学年とスポーツ、年齢と好きな食べ物を当てさせるというワン・パターンが続くので、出来れば、「籠に入ったボールの数と色」などのバリエーションを持たせるとか、「身長と服の色から、窓ガラスを割った子を当てる推理ドラマ」などドラマ性を持たせるとかの、ちょっとした変化があると、もっと楽しく解くことが出来るのにな、と考えてしまいました。
さて、このドリルは難易度が徐々にあがっていくのですが、難易度の区切りごとに、「段位認定証」があって、そこまでの問題が解けると「七級」などと認定されます。問題ごとに書いてある「解けると天才!」やこの「段位認定証」は、ちょっとくすぐったいですが、やっぱり続けるための励みになると思います。
また、この『算数と国語を同時に伸ばすパズル 中級編』は、難易度なども適度なので、大人の方の脳トレとしてもお勧めです☆