『英語 ジョークの教科書』2002/3
丸山 孝男 (著)
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ジョークを楽しみながら英語も学べる、お得な本です(笑)。
『英語 ジョークの教科書』というタイトルですが、ジョークや笑いを理論的に考察した本ではなく、ジョークをテーマ別に分類した実例集で、日本語訳と解説がつけられています。テーマは、「お金と仕事」、「暮らしと世の中」、「恋と人生」、「学校」、「人さまざま」の全5部から成っています。
ジョークで笑えるだけでなく、楽しく英語も勉強できるのがすごくイイ☆ しかもジョークはせいぜい5~6文で終わる短いものが多いので、気楽な気分で、すぐ読めます(英文の直後に日本語訳があるので、すぐに笑えます(笑))。
世界的に通用する笑いのネタも多いので、覚えておくと、ちょっと気の利いたコメントに使えるかもしれません。
ただ、英語で韻を踏んでいるネタとか、単語をもじったネタは、さすがに「ん?ん?」という感じで、なかなか笑えず、日本でいわゆる「おやじギャグ」を聞かされた時の外人の気分って、こんな感じなんだろうなーと同情してしまいました……(汗)。
例えば、こんなものです。
What do you call a bee born in May?
A maybee.
「5月に生まれた蜂(bee)をなんと呼ぶのかな?」
「答えはmaybee」
えーと……これは答えを「たぶん……(may be)」と言ったようにも聞こえるというところが、より面白いわけで……(……というようにギャグを解説するのって無粋ですよね(汗))。英語にも「おやじギャグ」系の笑いもあるんだなーと思いました(当然か……)。
さて、世界共通に笑えるネタの中で、個人的に面白いと思ったものも多数ありましたが、こちらも少しだけ紹介します(日本語訳のみです)。
セールスマンたちの会話
「スミスさんのところに、新車を売るには絶好のチャンスだな」
「部長、どうしてでしょうか」
「スミスさんの隣の家の人が新車を買ったからさ」

酔っぱらいたちの幸せな会話
「ねえ、ジム、いま何時か知ってるかい」
「知ってるよ」
「ありがとう」
……その情景が目に浮かぶようで、読みながらニヤニヤしてしまいます。

「悲観主義者とは、明日よりも今日のほうがはるかによい日だと考えてしまう人のことである」
というジョークを読むと、本物の悲観主義者なのか、そうでないのかが分からなくなってきて、なんだか楽しくなりました(苦笑)。
こんなジョークが600個ぐらいあります。また、ユーモアに関するコラムエッセイもあり、英語や海外事情についても、ちょっぴり学べるというお得で楽しい本です。