『「世界標準」の仕事術 欧米・中東・アジアの企業を見てきた人事のプロが教える』
キャメル・ヤマモト (著)
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「世界標準の仕事の仕方」を教えてくれる本です。
といっても、世界標準の英文メールや契約書の書き方のような、具体的フォーマットを教えてくれるわけではありません。どちらかと言うと、「世界標準の仕事をするための心構え」を教えてくれる本のような気がします。
日本は、日本語を話す人ばかりが住んでいる島国ですが、グローバル化が進んでいる現在、海外や外国語のことを考えずに生活し続けられるとは思えません。ある日、突然、海外との仕事の取引を担当することになったり、海外出張や赴任を命じられることが起きたりするかもしれません。
著者のヤマモトさんは、外務省で、エジプト、英国、サウジアラビアおよび東京に勤務し、外務省を退職した後は、人事コンサルタントとして、シリコンバレー、上海などをはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、中国、中東、日本などでグローバルに活躍しているそうです。この本では、海外での仕事経験が豊富な著者が、「国内にいながらにしてグローバル人材になっていくにはどうすればいいか(世界標準の「グローバル人材」らしい仕事の仕方を練習・実践する方法)」を教えてくれます。
ヤマモトさんは、仕事をするうえで本当に大事なのは「英語力」ではなく、「世界標準の仕事の仕方」だと言います。英語がそこそこでも、その仕事のやり方が身に付いていれば、どこでも使える人材として活躍できるそうで、本書では、「グローバル」な仕事ができるようになるための34のルールを教えてくれます。
例えば、世界標準の仕事のルールで最も大切なエッセンスは、「リーダーシップ」と「プロジェクト化」。そのうちのリーダーシップのルールは「まず、人前に立て」だという話に、なるほど……と思わされました。確かに、「人前に立つ」という動作をすると、自分にかかる圧力が違うことを実感できます。この圧力に慣れて、人前に出てもあがらない、むしろ人前に立つと力が出てくる、そうなってこそリーダーだというのです。
また、最も参考になったのは、「第1条 黙っていることだけが罪。とにかく何か言え、何か書け」から始まるグローバルコミュニケーションのルール9か条で、このグローバルコミュニケーションを使って「自分の言いたいことを分かりやすく主張する」ことが「世界標準の仕事術」の真髄なのではないかと思いました。
この本では、「世界標準の仕事術」として、全部で34のルールを教えてくれます。それを少しずつ実行していくと、「世界標準の仕事をやるための心の準備」がだんだん出来ていきそうな気がします。