『人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本』
心屋 仁之助 (著)
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人気心理カウンセラーの心屋さんが、人間関係が「しんどい!」と悩んでいる人に、解決へのヒントを教えてくれる本です。
今まで行ってきたカウンセリングの中で、クライアントから「心がラクになった!」「考え方が変わった!」「問題が消えて無くなった!」といわれた法則ばかりを厳選した内容だそうです。
とはいうものの、アマゾンのレビューを読むと、「うつ病の人は読まない方がいい」という感想が多いようですので、「精神科に通おうかな……」と思い詰めるほど「しんどい」方は読まない方がいいのかもしれません。この本は、「自分の考え方を変える」ことで、人間関係の「しんどさ」を軽減するヒントを与えてくれる本です。
「自分のできること」を中心にしたヒントが多いのは、人間関係が「しんどい」時、相手を変えることは凄く大変ですが、自分の受け止め方を変えることは、自分の努力だけで、なんとか出来るからなのだと思います。人間関係は「しんどい、けど、なんとか頑張っている……」という段階の人が読むと、困っている人間関係(あるいは自分の受け止め方)を改善できるかもしれません。
ところで、TVのニュースで凶悪犯罪が頻繁に報道されていることでも分かるように、世の中にいるのは「いい人」だけではありません。自分の周囲には「いい人」だけがいて欲しいと願ってはいますが、「嫌な奴」というのは必ずいるものです(汗)。
個人的には、「嫌な奴」とは可能な限り関わり合いにならないようにする、関わり合いになったら可能な限り「距離を置く」ことが大事だと思っています(笑)。「嫌な奴」は通常、誰にとっても「嫌な奴」なので、よく観察すると、結構ザマーミロな不幸な人生を歩んでいます。自業自得だと思います(笑)。「自分とは違う文化の中で生きている人」だと考えてみると良いのではないでしょうか。……え? 嫌な奴なのに、結構、人気者でムカつくって? それは……多分、それほど嫌な奴じゃないのだと思います。それに、「嫌な奴」でも幸福に生きてもらって構わないと思います。いや、むしろ、その方が良いと思います。幸福な人は、他人にそれほど「悪」をしかけてこないでしょうし。お互い無関係に楽しく生きていくのがベストだと思います。
さて、それはともかく、子供の頃は「嫌な奴」にも好かれようと思っていたのか、人間関係ではけっこう悩んできましたが(汗)、年齢を重ねるごとに神経が図太くなったようで、人間関係にあまり「しんどさ」を感じなくなりました。
いつも気を付けていることは、ごく簡単。「自分がされて嫌だと思うことは、相手にもやらない」ことです。「自分がされて嫌だと思わないこと」でも、相手が嫌だと思うことはあるのかもしれませんが(汗)、そこまでは気をつけてはいません。それでも「自分がされて嫌なことは、他人にやらない」だけでも、人間関係は、わりと円滑にいくような気がします。
……本題の「この本の感想」に戻りましょう。この本『人間関係が「しんどい!」と思ったら読む本』の中で、一番参考になったのは、「怒りが満タンになって爆発する”スタンプカードの法則”」でした。
私たちは心の中にスタンプカードを持っているそうです。そして同僚に対して何か言いたいことがあったとしても、「傷つけるかも」「怒らせるかも」などの理由で飲み込みます。言うより言わない方が、自分が傷つかないからです。すると、そこからスタンプカードが始まります。いいたい言葉を一つ飲み込んだことで、一つスタンプを押したのです。
そして、心のスタンプカードが満タンになると、「キレて」「爆発します」。その時、自分の方は我慢を重ねてきたつもりでも、相手にとっては、「なんでそんなことでキレるの?」ということになり……大ゲンカになるわけです。
……ああ、そうか。と納得しました。確かに、そんなことってあるな、と。
そして、そんなスタンプカードなんて馬鹿らしいと思いました。これからは、怒りのスタンプは溜めずに、その場で吐き出そうと思います(汗)。ただし、今まで我慢してきた理由(=自分が傷つきたくない)も考慮すべきなので、「相手に本当に話すかどうか」は考えてみますが。自分一人しかいない場所で独り言で吐き出すだけで解消できるかもしれませんし、その相手との付き合い方を変えてみることで解消できるかもしれません。もちろん、一番良いのは、「相手を怒らせないように注意する」などの方法だとは思いますが……。
この本には、その他にも、「本音をいわずに、本音をわかってもらおうとしている。それはムリです」などの含蓄のある文章がいっぱいあります。その中から、人間関係の「しんどさ」を解消できるヒントがつかめるかもしれません。
でも……読んで「逆に追い詰められた」気分になる場合は、すぐに読むのをやめましょう。人間の感じる「しんどさ」は、人それぞれ。この本を読むことで、「しんどく」なる必要はないと思います……。