『エラゴン 遺志を継ぐ者』
クリストファー・パオリーニ (著), 大嶌 双恵 (翻訳)
ドラゴンに乗って空を飛びたい、勇者になりたい……映画『ネバーエンディング・ストーリー』を見たり、大人気RPG『ドラゴンクエスト』で遊んだりしたことがある子供なら、誰でも一度は願ったのではないでしょうか。『エラゴン 遺志を継ぐ者』は、まさにそういうファンタジーです☆
(※ここから先は、物語の核心にふれるネタバレを含みますので、結末を知りたくない方は読み飛ばしてください)
狩りをしにいった森で見つけた青く輝く石。それを拾ったことで、エラゴン少年の運命は大きく動き始めます。謎めいた美しい青い石から、濃いサファイアブルーの鱗を持つ翼のある竜が生まれたのです。
そして、それを狙って襲ってくる黒いマントの刺客ラーザック。彼らに育ての父ともいえる伯父ギャロウを殺されたエラゴン少年は、誇り高き雌竜サフィラと、不思議な伝説語りの老人ブロムとともに復讐の旅へと出発していきます。
邪悪な力が支配を強めるこの世界には、ドラゴンライダーの伝説がありました。ドラゴンライダー、それは超人的な身体に魔力をまとい、竜と心を交わして華麗に乗りこなす誇り高き種族でした。伝説によると、彼らは“十三人の裏切り者”によって竜もろとも滅ぼされたというのですが……。
少年の出生の秘密、彼を選んで孵化した竜の卵、目覚めていく魔法の力……どれをとっても、わくわくする設定満載の壮大なファンタジーが今、幕を開けます。
なお、この『エラゴン 遺志を継ぐ者』はハードカバー版では一冊で完結しますが、ペーパーバック版では3分冊なので、三冊(ドラゴンライダー1~3)を読まないと話が完結しません(ドラゴンライダー1だけでは、話の途中で終わってしまいます)。
また、この『エラゴン 遺志を継ぐ者』は、四部作の第一部にあたるので、第二部の『エルデスト 宿命の赤き翼』へと続きます。さらに第三部は『ブリジンガー 炎に誓う絆』、四部作は『インヘリタンス 果てなき旅』で、それでこのシリーズは完結します。