『ダヤン、クラヤミの国へ―ダヤンの冒険物語』
池田 あきこ (著)
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ダヤンの新・長編シリーズ第1弾。
この話は、『ダヤン、わちふぃーるどへ』から始まる前の長編「Dayan in Wachifield」の中で、過去の旅の途中にナンデモナイに消えていったジタンと、タシルへ帰ってきたジタン、この二人のジタンのことをもっと書きたいという作者自身の思いを動機として始まった物語だそうです。そのため、完全に前のシリーズの続きなのですが、作中で必要な情報が「思い出話」などの形で語られるので、前のシリーズをまったく読んでいない人でも、それほど苦労せずに話に入っていけると思います(前のシリーズを読んでいる人は、もちろんより深く楽しめるでしょうけど☆)。どうしても前の話が気になる方は、前のシリーズを読み直すか、『新わちふぃーるど大図鑑』を読むと良いと思います。
物語は、春が訪れたタシルの街で、ジタンの妹の白猫バニラの誕生日を祝って、メイフェアの祭りが盛大に行われようとするところから始まります。ところが楽しいお祭りの最中、みんなの目の前でバニラが連れ去られてしまうのです。
こうしてジタンとダヤン、そしてバニラが消えたことに責任を感じたロークの三人の旅が始まります。
さらわれたバニラを救うために、トール山の洞窟へ、そして、クラヤミの国へと、どんどん迷路のような地下世界の深みに入り込んでいく彼らの、ハラハラドキドキの冒険☆ 前シリーズでジタンのことが気になっていた方は、とくに必見です。
なお巻末に、付録として表紙絵の線画ポストカードが1枚ついていました☆