『ダヤンのおかしな国のお菓子の本 (中公文庫―てのひら絵本) 』
池田 あきこ , 佐藤 かずよ
ダヤンのおかしな冒険話と、お菓子のレシピがつまった本です。
本の前半は、ダヤン大冒険の絵本。不思議の国「わちふぃーるど」に住むダヤンは、ある日、魔女の魔法で嗅覚を取り上げられ、なんの匂いも分からなくなってしまいます。ケーキ占いに示された、匂いを取り戻す旅に出ることになったダヤン。死の森では魔王につかまって影を取られそうになったり、ドラドンの鼻息でふき飛ばして貰ったり……。
最後にたどり着いたのは南の島。なんと池田あきこさんの最初の童話に出てきた、あの「ばく」と再会します☆ 再会に喜びながらも……やっぱり最後は「微妙な」感じになる二人。タシルへの帰り方も「ビミョ~」です(笑)。
ところで、はちゃめちゃな旅に笑いながらも、「どこが、お菓子の本?」と思っていたのですが、後半はお菓子のレシピ集になります。前半の話に出てきたお菓子も一部ありますが、無関係に紹介されているのもあります(笑)。「影のケーキ(ブラウニー)」「ドードーのまぬけなべケーキ(アップ・サイド・ダウン・ケーキ)」など、わちふぃーるどっぽい奇妙な名前がついていますが、とても美味しそうなお菓子ばかりです(レシピは23点あります)☆