『始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (光文社知恵の森文庫)』
宝彩 有菜 (著)
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瞑想のやり方について、とても分かりやすく教えてくれる本です。
瞑想というと、坐禅などを連想し、なんとなく宗教的なものを感じて遠ざけたいと思っていたのですが(汗)、この本は宗教的な内容はほとんどなく、心の体操(エクササイズ)としての瞑想を教えてくれるので、日常の習慣にも取り入れやすいと思います。小さい文庫本ですが、瞑想に関するノウハウがぎっしり詰まっています。
まず巻頭に、イラストで、日常的に行う瞑想の手順(瞑想の場所を確保して、瞑想を行い、終了休息を取るまでの具体的方法)が、3ページに凝縮されて描いてあります。瞑想を日常の習慣として取り入れるのに、これがとても便利です。
そして内容は、これらの瞑想方法の詳しい説明と、瞑想の効用、瞑想の意義や上達方法、Q&Aと続いていきます。
なお巻頭イラストには、重ねた座布団に座って行う瞑想方法が書いてあったので、「あー、ダメだ。足が痛くなって瞑想どころじゃない」と思ってしまったのですが、終わりの方に椅子に座って瞑想してもいいと書いてあったので、安心しました(汗)。
そして瞑想に入る時には、マントラ(例えば、吸う時に「オーン、ナーム」、吐くときに「スバーハー」というような言葉)を唱えるとあったので、また、「あー、宗教的で、なんかヤダ。落語の寿限無にかえて唱えようかな」と思ってしまったのですが、この場合のマントラは宗教的な意味で唱えるのではなく、「言いやすくて、つまらない言葉」だから使うと書いてあって衝撃を受けました。マントラは単純なので、唱えているうちにすぐ飽きてきて雑念がわいてきます。この雑念をどんどん棚上げしていって、無我の境地に至るのが瞑想なのだそうです。瞑想というと、無我の境地=雑念をわかせないようにするもの、と勝手に想像していたのですが、実は、雑念の果てに、この境地にいたるものだったのですね(笑)。
また瞑想は、1時間ぐらい続けるものと勝手に想像してもいたのですが、実は集中力が続くのが15分程度なので、15分ぐらい経った(と自分で感じた)ところで終了するものだそうです(雑念ばかり出る時は、15分にこだわらず、3~5分で切り上げるようにした方が、むしろ瞑想の上達にはいいそうです)。意外に簡単に、短時間で出来るものなので驚きました。
医学的には、瞑想が上達するとレム睡眠中の脳と同じ働きをしていることが解明されたそうです。瞑想を続けていくと、体調が整い、クヨクヨ、イライラなどから解放され、記憶力、発想力などの脳力アップまでと、驚くべき効果を発揮するそうです。
瞑想をすると、「良い睡眠」と同じような効果が短時間で得られるようなので、ストレスに負けそうな時には、この本のことを思い出して、日常習慣に取り入れていこうかなと思います。