『2時間でよくわかる! 誰も言わなかった! 本当は恐い ビッグデータとサイバー戦争のカラクリ (田原総一朗責任編集 オフレコ! BOOKS)』
月尾 嘉男 (著)
150423021AP01N
ビッグデータや個人情報盗聴、サイバー戦争などについて、田原総一郎さんと元東大教授の月尾嘉男さんが、対談形式ですごく分かりやすく解説してくれる本です。「ビッグデータ」「サイバー戦争」などの流行りの(?)キーワードについて、なんとなく分かるんだけど詳しくは分からない……という方に、すごく参考になると思います。
さて、「ビッグデータの3つのV(Volume大量、Vriety多様、Velocity頻繁)が世界を変える」と言われています。
ビッグデータはうまく活用すると、社会にとても有益です。例えば将棋などのゲームでも、これまでに蓄積された棋譜データを入力するだけで、コンピュータが自分で学習してしまいます。またコンピュータ(機械)には固定概念がそもそもないので、戦略や作戦を立てる時にも、過去のデータや各選手の能力データなどから読み取れる最適な作戦を立てるのに有効だと言うことです。さらに震災があった時にも、通行止め情報や被害状況の把握に、威力を発揮したそうです。
その一方で、インターネットに飛び交う大量データから、個人情報が盗聴されているのでは……という懸念もあります。
例えば便利に使っているスマートフォンで、自分のいる位置は常に把握されていますし、フェイスブックへの写真の投稿などで、いつどこにいたのか、過去の履歴も分かってしまいます。またネットショップで商品を購入すると、何をいつ購入したのかの履歴がすべて残ってしまいます。
メール、カード、SNS……便利に楽しく使っているこれらのネット関連技術で、私たちの個人情報は、世界から常に「盗聴」されているのです。
田原さんは有名人なので、プライバシーはないものと思って、フェイスブックやツイッターを利用されているそうですが、月尾さんは、グーグルもフェイスブックも、情報が漏れる危険性があると理解したうえで使うべきだと言います。また、クラウドは、自分の情報管理を放棄するということだ、とも……。
便利さとセキュリティは、両立が難しいものだと思います。それでも今の時代、個人情報を絶対に守りたいからといって、伝書鳩(または伝書ドローン)を飛ばすというわけにもいかないと思います。むしろ危ないですし(笑)。メールやクレジットカード、ツイッターなどの便利さの裏にある危険性を認識して、注意しながら利用したいと思います。