『できる人の勉強法』
安河内 哲也 (著)
「最初は浅く、反復しながら深く」のスパイラル暗記法など、効果的な勉強の仕方を教えてくれる本です。
例えば100語の英単語を覚える時に、最初から1語ずつ全部の意味を覚えようとすると、最後の英単語にたどり着くまでに、最初の頃に覚えた単語を忘れてしまっています(汗)。だから最初は、英単語の意味として最初に書いてある言葉だけを覚えて、二回目には全部の意味を、それ以降は派生語や例文を……というように反復しながら、徐々に深く覚えていくというのがスパイラル暗記法です。
この方法の良い点は、繰り返し覚える時に、変化をつけているところにもあります。英単語の暗記などは、一度では覚えられないので、繰り返し学習する必要があるのですが、同じやり方で覚えようとすると、脳はそれに慣れてしまうので効果的ではない、と安河内さんは教えてくれます。予備校の講師として、多くの生徒を成績アップさせてきた方の教えには、さすがに工夫と説得力がありますね。
この本のなかでは、五感を活用する(音読する)など、他にもいろいろの勉強法について分かりやすく教えてくれます。
でも、勉強をする時に最も大切なのは、実は、「努力を続ける」意志の力を持続させるとことにあるのではないでしょうか。この本を読むと、安河内さん自身の、人並み外れた「やる気と努力」が感じられて、それだけで元気パワーをもらえる気がします☆
また、「勉強することはめちゃめちゃカッコいい」とか、「ネガティブは伝染するからネガティブ人間からは離れよ」とか、内心では思っていても、なかなか口に出せないようなことをスパッと言ってくれるので、気分がすっきりします(笑)。
この本の中で、安河内さんの大好きな台詞として紹介されている映画『トップガン』の次の言葉は、本当に素敵で心にしみました。
To be the best of the best means you make mistakes and then you go on.
(ベスト中のベストになることは、あなたが間違いをおかしながらも、そこから前進することを意味しているのだ)
今後も失敗を恐れず、「Better than Nothing」の精神で、学び続けたいと思います。(あからさまなポジティブ・アピール(笑))