『和書:ふしぎの国のアリス』
ルイス キャロル (著), マリア テイラー (イラスト), Lewis Carroll (原著), & 2 その他

『洋書:Alice in Wonderland: With 3-dimensional Pop-up Scenes(英語)』
Lewis Carroll (著), Maria Taylor (イラスト)
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ルイス・キャロルさんの名作『ふしぎの国のアリス』のしかけ絵本です。
『ふしぎのアリス』は多くの作家がしかけ絵本化していて、このサイトでもすでに二冊紹介している上に、そのうち一冊は、しかけ絵本の魔術師サブダさんの決定版とも言えるほどの傑作しかけ絵本(『Alice’s Adventures in Wonderland』)なのですが、懲りずにまた紹介します(汗)。
というのも、この本には、結構珍しいしかけ技法が使われているからです。
『ふしぎの国のアリス』か、ふーん、また出たのね。と何の気なしに書店で手に取って、へ? なにこれ? と怪訝に思いました。しかけのあると思われたページには、厚みのある平たいイラストがあるだけのように見えたからです。でも、よく見るとイラストの左右につまみがあり、中央に縦線の切れ目がありました。幕の閉じたステージみたいな感じでしょうか。川辺の土手の草(一面の野原)っぽい模様の幕を左右に引くと……、幕が開いて、奥行きのあるステージ(箱)がせり上がるように立ち上がり、その中で、ウサギを追いかけたアリスが深い穴に落ちていくのが見えました。
うわ、珍しい☆
アリスが穴に落ちるのを表現するのに、すごくふさわしいしかけ☆ ちょっと立版古風のしかけです。つまみを持って左右に揺らして見ると、穴の各層で鎖つきの時計やら、カップやら、いろんなものが揺れて、アリスが下へ、下へ、まっさかさまに落ちていく感じがします。
同じような、「つまみひき」のしかけが全部で4つあります。表紙のイラストも、実は3層のレリーフ風に作られています。
マリア・テイラーさんの繊細な挿絵は、可愛いかどうかは微妙ですが(汗)、ユーモラスな感じで楽しめます(少なくともアリス姉妹だけは可愛いです)し、しかけ絵本としては、『ふしぎの国のアリス』の話がけっこう詳しく載っています。
『ふしぎの国のアリス』好きの方にはもちろん、しかけ技法に興味のある方にも、とても参考になる絵本だと思います☆
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・表紙:おかしなお茶会(レリーフ風イラスト)
・1~2ページ目:中表紙
・3ページ目:物語(イラスト付)(しかけなし)
・4ページ目:穴に落ちるアリス(つまみひきしかけ)
・5~13ページ目:物語(イラスト付)(しかけなし)
・14ページ目:クロッケーをする女王とアリス(つまみひきしかけ)
・15~17ページ目:物語(イラスト付)(しかけなし)
・18ページ目:ジャックの裁判(つまみひきしかけ)
・19~21ページ目:物語(イラスト付)(しかけなし)
・22ページ目:舞い上がるトランプ(つまみひきしかけ)