『まんがで身につく 孫子の兵法(Business Comic Series))
長尾一洋(著)、久米礼華(まんが) (著)
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漫画で楽しく「孫子の兵法」を学べる入門書です☆
主人公の明るくて可愛いOLの米倉舞ちゃんが、さまざまな困難にぶつかりながらも、孫子の教えに導かれて頑張る姿を漫画で楽しんでいるうちに、いつの間にか「孫子の兵法」の実社会での活用法が分かっていくという夢のような本です。
孫子の兵法というと最も有名なのは、「彼を知り己を知らば、百戦あやうからず(相手の実情を知って自己の状況を知っていれば、百戦戦っても危険な状況に陥ることはない)。」ですが、それ以外にも「百戦百勝は、善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり(百回戦って百回勝つのは最善ではない。戦わずして勝つのが最善の策である)。」など様々な教えがあります。
この本では、自分の失敗で大口の取引先を失った舞ちゃんが、掃除のおばさんの「智者の慮りは、必ず利害を雑う(マイナスがあっても、その裏にはプラスがあると考えるから物事は解決する)。」という言葉に励まされて、孫子の兵法を学び始めます。
孫子の兵法というと、この「智者の慮りは、必ず利害を雑う。」のように、昔の言葉過ぎて意味がよく分からない(汗)、という面がありますが、この本には、分かりやすい解説があるだけでなく、お米を販売する中小企業に勤務している舞が、実際の仕事現場で、その言葉を役立てていくので、あー、この言葉って、こう使うんだ、ということがすごくよく分かります(笑)。
しかも「兵とは詭道なり(戦争とは相手を欺く行為である)。」のような言葉は、そのまま受け止めるのではなく、「お客様の期待を超える(いい意味で裏切る)」のように言い換えて使っています。孫子の兵法は、古代の戦争時代のものなので、現代にそのまま適用できるとは限りませんが、このように言い換えて使うことも出来るんだ、なるほどねー、と感心させられました。「古の教え」は、自分なりの解釈で「役に立つ」ようにするのも肝心ですよね。
漫画の画力は決して高いとはいえませんが(汗)、とにかく主人公の舞ちゃんが可愛くて、失敗して落ち込んでも、美味しいお米とか、掃除のおばさんの励ましで、すぐに立ち直るところが、すごく(チョロい……)という感じで……、だが、そこがイイ☆ その笑顔の可愛さを、ずっと見ていたくなります(なので、どんどん読み進めてしまいます)。
さて、この本の後ろの五分の一ぐらいは、『孫子』の言葉の文章での解説になっています。漫画でざっと孫子の兵法に触れた後、この解説を読むと、さらに理解が進むのではないでしょうか。
ビル・ゲイツや松下幸之助、孫正義などのリーダーも愛読したという『孫子』。この本は、2500年前(!)から、世界中で読まれている『孫子』への入門書として、最適だと思います☆