『川島隆太教授の脳を鍛える大人の漢字ドリル―漢字たどり・漢字書き取り60日』
川島 隆太 (著)
最近、物忘れが多くなってきたし、漢字が書けなくなってきた……と、脳力・漢字力の低下に焦りを感じている方の「脳トレ」ドリルです。
パソコンの普及に伴い、漢字どころか「文字を書く」機会が減ってきていて、若くても漢字が書けなくなっている方は多いのではないでしょうか(汗……私もです。読む方はまだマシなんですけどね……)。この本で、毎日漢字のテストを受けることは、脳トレになるだけでなく、いかに自分の漢字力が落ちているかを再認識させられ、漢字の勉強をやり直す良い機会になると思います。
このドリルは、おもて面の常用漢字を用いた漢字たどりと、うら面の漢字の書き取り問題で構成されています。一日分は、5~10分程度で出来ると思いますので、頑張って続けましょう。点数を毎日グラフにして、自分の進歩を確認することもできます(もちろん、これは必須ではありません)。
また、他のドリルと同じく、別冊の「教材5日分に1回、「前頭葉東京機能検査(Iカウンティングテスト、II単語記憶テスト、IIIストループテスト)」もありますので、これを使うと、自分で前頭葉の働き具合を確認できるようになっています。
さて、このドリルを終わらせて、すっかり漢字力が向上した方は、毎日の習慣を続けるために、他の脳トレドリルを行うのも良いですが、もっと難しい漢字パズルに進むのも良いかもしれません。
実は、脳トレドリルを漫然と続けても、認知機能は向上しないという研究結果があります(詳しくは『40代からはじめるボケない生活術』の記事をごらんください)。このドリルで、「自分の現状を把握する」、「脳を使う習慣をつける」をつけることが出来たら、書店や図書館に行って、漢字パズルや歴史の本など、新しい興味をそそられる本を探すことを始めましょう。脳を使うことだけでなく、体を使うこともボケ防止にはとても大切です。
脳も体力や筋力と一緒で、毎日、積極的に使う習慣をつけることによって、機能の低下を防ぐことができます。私も頑張りたいと思います……(汗)。